環境分野詳細情報

8.アイミッション防止

 

ドイツの連邦アイミッション防止法(Bundes-Immissionsschutzgesetz、略称:BImSchG)関係の規制情報を掲載します。この法律は次の事項を目的とする公害防止法です:

①人間・動物・植物・その他の物を環境に対する有害な作用から保護すること。ここで作用とは、ある土地から他の土地へのガス・蒸気・臭気・煙・スス・熱・騒音・振動の排送・流入およびそれらと類似の作用を指す。

②それらを認可の必要な設備から発するその他の危険・不便・迷惑からも保護すること。

③環境に対する有害な作用の発生を防止すること。

(上記のBImSchGの説明は、田沢五郎著:独日英、ビジネス経済法制辞典(郁文堂)によります。)

 

参考: ここでアイミッション(Immission)はラテン語のimmittere(受け取る)を語源とし、エミッション(Emission、語源はラテン語のemittere(放出する))と対をなす概念です。EmissionとImmissionはそのまま発音すると聞く側が混同する可能性があるので、Immissionの方をあえてアイミッションと発音することにより混同を防ぎます。

 

2020年12月2日
『大規模燃焼設備およびごみ焼却炉からの廃ガスによりきびしい規制値』
 ドイツ連邦環境省(BMU)プレスリリース、2020年12月2日
 独文和訳資料提供サービス

連邦内閣は今日、大規模燃焼設備の放出する水銀およびその他の有害物質に関する規制値をよりきびしくする新しい規制を承認した。その対象となるのは、化石あるいはバイオ由来の燃料を燃焼によってエネルギーに変換する火力発電所のような工業的な設備である。連邦政府は同時に、ガスエンジン発電所からのメタンガスおよび石炭発電所からの窒素ガスの放出の規制値をも引き下げる。
例えば、放出ガス立米あたりの水銀の一日平均の量は、今までは30μgまで許されていたが、これが20μgに引き下げられる。日本の環境省hpによると、日本の現在の規制値は30μgである。

ドイツ語原文1頁+日本語訳文1頁(A4サイズ)
資料番号 M-1760

 2020年2月4日
『携帯電話と電力網に関する健康問題のための相談窓口を開設』
環境大臣が電磁場に関する専門知識センターを設立
ドイツ連邦環境省(BMU)プレスリリース、2020年2月4日
独文和訳資料提供サービス

 

このセンターは、ドイツ東部のコトブス(Cottbus)に設立され、2020年2月5日にシュルツェ環境大臣が開所式を祝います。上記のプレスリリースの独語原文は:

https://www.bmu.de/pressemitteilung/neue-anlaufstelle-fuer-gesundheitsfragen-zu-mobilfunk-und-stromnetzen/
 

原文2頁+訳文2頁(A4サイズ)
資料番号 M-1735

2008年6月28日

「携帯電話の電波に関する日独の現行の法規制値の比較」

 

調査者:望月浩二

発表:2008年6月28日

日本語報告書提供サービス

 

2008/6/17付のドイツ連邦環境省のプレスリリース No. 132/08 は、ドイツ政府が実行してきた「携帯電話の電波の人体に対する影響」に関するリスクアセスメントプロジェクトの最終報告書が発表されたことを報じた。

このリスクアセスメントは総額 17,000,000 Euro(約 28.5 億円)の費用をドイツ連邦環境省と携帯事業者が折半で負担して、6年の歳月をかけて実行した大型プロジェクトである。

このプロジェクトの結論は次のとおり:

 

①現行の規制値を守るならば、人体に対する危害はない。
②しかし、子どもに対する長期間の曝露の影響については調査を続ける。

上記の結論①を受けて、この報告書では、日独の携帯電話の電波に関する現行の規制値を比較し、日本の規制値がドイツのそれよりもきびしいのか否かを明らかにする。

日本語報告書、全3頁

資料番号 M-1086